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~人生の後半もワクワク楽しく!~

高齢者運転のアクセルとブレーキの踏み間違いを防止するためにできること

高齢者が運転する乗用車が、コンビニや病院などに突っ込む事故が多発しています。
十年前には、ほとんど報道されていなかった事故が増加するのは、なぜでしょうか?
原因と、その対策を考えてみました。

高齢者運転のアクセルとブレーキの踏み間違いを防止するためにできること

 

1 踏み間違い増加の要因

(1)AT車による間違い

高齢者の踏み間違い事故が増加する中で、軽トラックなど未だMTの車による踏み間違いは増加していないようです(AT車とMT車の踏み間違い件数の統計はありませんでした)。またMT車の多いヨーロッパなどからもこうした踏み間違い事故の報道は聞こえてきません。
MT車では、常にクラッチ操作が必要で、またクラッチで動力を切り離せることから、踏み間違えても大事故になる危険性は低いように思います。
とすると、AT車は坂道発進など、運転が便利になった一方で、踏み間違いの要因ともなっているといえます。

 

(2)フロアマットによる危険性

今月はじめに起きたタクシーが病院に突っ込んだ事故では、フロアマットが二重に敷かれた可能性が指摘されています。確かに、この事故では、運転手がブレーキが効かなくなったと証言している一方で、ブレーキの不具合が現時点では確認されていません。
フロアマットがずれることで、意図せずアクセルが戻らない現象については、国土交通省及び国民生活センターが以前に公表しています。

国民生活センターは、

「純正マットでも、足を前に強くずらすとマットが外れることがある車種も見られた。市販マットの4銘柄中3銘柄は、カーペット等に固定できる構造ではなかった。また、使用できない車種を具体的に明記したものはなかった。

アクセルペダルへの干渉

  • 吊り下げ式アクセルペダル
    固定していない純正マットや市販マットがずれた場合には、アクセルペダルがマットに干渉することがあった。
  • オルガン式アクセルペダル
    市販マットでは、ずれるとアクセルペダルが戻りにくくなったり、意図せずにアクセルペダルが押し込まれることがあった。

再現テスト
アクセルペダルがマットに引っ掛かると外れることもあるが、引っかかったままだと加速することがあった。アクセルペダルが全開の状態でもブレーキを強く踏めば5車種中4車種は停止した。」

と報告している。

乗用車用フロアマットのアクセルペダル等への影響に関する調査結果(商品テスト結果)_の詳細 国民生活センター

国土交通省でも、平成 21 年 6 月から自動車メーカーから報告のあった自動車不具合による事故・火災情報をホームページで公表を始めており、フロアマットの使用方法に起因する事故情報が 13 件確認された、としている。

フロアマットを重ねて敷くことは厳禁
重ね敷きすることによって、上面の汚れ防止用のフロアマットがペダルの裏側に入り込んだり、固定できずに動いてしまったりすることで、正しいペダル操作が妨げられてしまう可能性があるため危険です。こうした汚れ防止用のフロアマットを利用する際は重ね敷きせずに、下段のフロアマット(通常、敷いているフロアマット)をはずしてから使うようします。その際、アクセルペダルやブレーキペダル操作を行ない運転操作に支障がないかを確認するとともに、固定器具がある場合はしっかりと固定しましょう。
JAF より

 2 踏み間違いへの対策

(1)アクセルとブレーキが一体のワンペダル

 踏み間違いを防ぐ「ワンペダル」

ワンペダルの概要

ワンペダルとは、事故を防ぐためにアクセルとブレーキを一体化させた世界で唯一 (※国内及び国際特許取得済) の『安全設計ペダル』です。操作方法ですが、通常のオートマチック車はアクセルとブレーキの2つのペダルを踏みかえて操作します。一方、ワンペダルは1つのペダルに足を置いたまま操作します。足を右に傾けるとアクセル。踏めばブレーキです。アクセルをかけたままでペダルを踏んでもクラッチが外れてアクセルは効かなくなり車の暴走を防ぎます。運転中は、ペダルに常に足が乗った状態ですから「踏めば止まる!」という安心感から、心にも余裕をもって車の運転ができます。 とっさの時にでも「踏み間違い」「踏み損ない」「ブレーキの踏み遅れ」がありませんし、 ブレーキをかけるまでの時間(※空走距離)も短くなりますので、事故の回避、被害の最小化に大きく貢献します。
※【空走距離】危険感知からブレーキを踏むまでに走る距離。例)時速50㎞で走っている車の空走距離は約10.4m。
ナルセ機材有限会社HP より

 


ABOUT ワンペダル HOWTO ワンペダル

アクセルとブレーキの踏み間違い事故を防ぐ!画期的“ワンペダル”熊本県玉名市 ナルセ機材 社長/鳴瀬益幸 さん 放送内容|TBSテレビ:夢の扉+

 画期的なワンペダル。取り付けに20万円ほど要しますが、最近の事故報道をみるとリーズナブルな価格に思えます。もっとも、取り付けには熊本のナルセさんへの持ち込み等が必要となり、全国へ普及していないのが残念です。

高齢者運転のアクセルとブレーキのブレーキの踏み間違いを防止するためにできること


(2)メーカーによる踏み間違い衝突防止アシスト技術

自動車メーカーも、衝突防止に積極的です。

  • 日産 「踏み間違い衝突防止アシスト」

    技術の働き
    駐車する時などの低速走行時に進行方向にある障害物を検知した状態で、アクセルの強い踏込を検知した場合には画面表示と警告音でドライバーに注意を促します。同時に、加速を抑えます。更に、障害物に衝突の危険があると判断した場合には画面表示と警告音でドライバーに注意を促すと同時に、自動でブレーキをかけることで、障害物に衝突しないようアシストします。

    技術の仕組み
    進行方向に障害物が存在することや、障害物までの距離は、ソナーで認識します。クルマのスピードと距離を計算し、衝突の危険があると判断した場合には注意喚起を行い、エンジンやブレーキを自動で制御します。
    アラウンドビューモニターを搭載している車種の一部は、駐車枠の白線を認識します。そのような場所でアクセルを強く踏んだ場合も、急加速を抑制します。
    NISSAN MOTOR CORPORATION より

  • トヨタ 「インテリジェントクリアランスソナー」
  • ホンダ 「誤発進抑制機能」
  • マツダ 「AT誤発進制御」
  • スバル 「AT誤発進抑制制御」
  • 三菱 「誤発進抑制機能」
  • スズキ 「誤発進抑制機能」
  • ダイハツ 「誤発進抑制制御機能」

(3)その他のシステム

response.jp

ほかにも、「S-DRIVE誤発進防止システム」などがあります。

3 まとめ

今回、調べてみて衝突回避システムの他にメーカーが誤発進抑制機能をつけ始めていることは初めて知りました。その他にも、オートバックスさんのは、お手軽で全国で対応出来ますね。こうした機能がいずれ標準装備になって普及してくれば、踏み間違いの事故は減少していくでしょう。
あとは、ポケモンGOなどのスマホ操作の「ながら運転」とトラックなどが渋滞する列に追突する事案です。後者はトラックへの衝突防止システムの導入が有効ですが、普及していません。事故の厳罰化やスマホメーカーの取り組みが待たれるところです。