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「好きなように死なせてもらう」ための日本の終末期医療

最近、看取りや尊厳死・安楽死という話をよく耳にします。
改めて、看取りや尊厳死、終末期医療についてまとめました。

「好きなように死なせてもらう」ための日本の終末期医療

先日、「全身ガン」を宣言している樹木希林さんをモデルにした、「死ぬときぐらい好きにさせてよ」という企業広告が目を引きました。
「長生きを叶える技術」である延命治療を疎ましく感じ、「日常」の延長線上で自然に死を迎えたい、という熱いメッセージ。
100歳以上の老人が約6万人にも上る時代。
看取りの場や方法についての議論や、尊厳死や安楽死の話が次第に高まっているように思います。

 

1  世界各国の終末期の実態

「終末期は点滴や経管栄養は行っていません」
スウェーデンでは、肺炎は高齢者の友達なので抗生剤を使わない。
おしっこが出なくても利尿剤に手を出さない。
看護師が血圧や尿量を調べることもない」と話す。
行わない医療として、このほか昇圧剤、点滴、経管栄養、血液透析、人工呼吸器装着を挙げた。
いずれも日本のほとんどの病院では当たり前に行われている。
 翌年訪問した豪州のナーシングホーム(特別養護老人ホーム)では「口から食べるだけ、飲むだけです。
食べなくなれば約2週間で亡くなるので、寝たきり老人はいない」と報告する。
オランダの施設で「なぜ、点滴や経管栄養をしないのか」と宮本夫妻が尋ねると「倫理です」と当然のような言葉が返ってきた。
オーストリアでも「食べないのも患者の権利です」と断言された。
 さらに衝撃的な事実も報告する。米国西海岸の2つの施設では「スプーンを口元に近づけない」、つまり食事介助をしない方針を聞いたと言う。
 欧米で点滴や経管栄養をしない理由として(1)尊厳の尊重、即ち倫理であり(2)本人の意思(3)医療費の抑制の3点を宮本顕二さんは挙げる。
日本では、医療保険で緩和医療がガンとエイズに限定されている制約が大きい、と指摘した。
「好きなように死なせてくれない」日本の終末期の実態/ダイヤモンド・オンラインより

 2 日本の終末医療の実態

終末期の食事や栄養補給については、2010年に石飛幸三医師が「自然の摂理を忘れた行為」と否定し、自然死を「平穏死」と著書で唱えた。
このネーミングに尼崎市の在宅医、長尾和宏医師が賛同し「平穏死10の条件」を著す。京都市の中村仁一医師は、無理やり食べさせる食事介助は「拷問」と2012年発行の著書「大往生したけりゃ医療とかかわるな」で記している。
 こうした医師たちの指摘が「海外では常識」であることを、宮本夫妻は多くの事例で示したことになる。
 樹木希林さんの望む「好きなように死なせて」くれないのが日本の病院の実情だろう。
「死は医療の敗北」と教えられてきた医師は、命をできるだけ長らえさせる延命治療を医療者の義務とみなしてきた。
樹木希林さんと違って、「死は悪いこと」と教育された。
 たとえ患者本人から「医療はここまでにしてください」と懇願されても、家族から「医療放棄」と訴えられかねないため、とことん治療する姿勢になりがちだ。
だが、本人の意思を尊重し、その尊厳を守ろうとする医師が増えつつあるのも事実である。
 とりわけ在宅医療に熱心な診療所の医師は、患者の自宅(長期入居の施設も第二の自宅)に通ううちに、本人本位の考えに近付いていく。
命の「量」よりも「質」を尊ぶ。
 日々の暮らしの生活の質(QOL)を高める診療の先に、死の質(QOD)を見据えるようになるからだ。
 こうした「病院から在宅へ」の流れを実証するデータが12月17日に厚労省から発表された。
3年に一度実施される患者調査の2014年の結果だ。
 歯科診療と併せた在宅患者がこれまでの最多の15万6000人に達したという。
在宅医療には、往診と訪問診療、それに看護師ら医師以外の訪問の3種類あるが、このうち、訪問診療を受けた患者が前回の6万7200人から11万4800人に7割も増えた。
逆に、往診は3万5700人から3万4000人へと減少している。
 これによって医療保険の制度である在宅療養支援診療所による訪問診療が急速に浸透しているという事実が裏付けられた。
患者や家族の要請で医師が飛んでいく往診ではなく、あらかじめ月2回以上の診察日を決めて計画的に赴く訪問診療が増えている。
 世間では、往診と訪問診療との区別がなく話されることが多いが、仕組みは異なる。看取りにつながるのは訪問診療が圧倒的に多い。
この3年の間に、終末期をきちんと受け止める訪問診療の態勢が広がってきたということだ。
 患者調査は、在宅医療の施設別内訳も出ている。
病院が1万4400人、歯科診療所が4万600人、一般診療所が10万1500人だ。
歯科診療所が全体の4分の1にも達している。
嚥下障害を防ぐ口腔ケアなど歯科の重要性が指摘されているなかで、現実に出番が増えていることもよく分かる。
 訪問診療の7割増は、人間の自然な死に方である老衰死の急増という事実と呼応するものだろう。
老衰死の推移については、この連載の第42回で指摘した。
2014年には7万5000人に達し、57年前にやっと戻った。
浸透しつつある訪問診療医の医療観、死生観が大きく影響していることは間違いないだろう。
「好きなように死なせてくれない」日本の終末期の実態/ダイヤモンド・オンラインより

 3 これからの終末期医療

病院での終末期から在宅への流れが加速しています。
これから、どんどん在宅医療の整備・拡充がされていくでしょう。
そうすると、医者任せから、本人の意思を尊重する医療へとシフトしていけると良いですね。
本人の意思を尊重してもらうためには、認知症などで自己決定ができなくなる前に、終活やエンディングノートもやっておいた方がイイですよ。
 91歳になる脚本家の橋田壽賀子さんも、月刊誌『文藝春秋』(2016年12月号)に「私は安楽死で逝きたい」と寄稿していました。
日本では、いまだ安楽死は法的に厳格な要件でのみ認められていますが、看取りの考え方が普及していくことを願います。

yomidr.yomiuri.co.jp

高齢者が意識のない状態で何年間も寝たきりになる国でもある日本。
読売新聞の医療サイト「ヨミドクター」でそんな状況に疑問を投げかけ、反響を呼んだブログが「欧米に寝たきり老人はいない」や「高齢者の終末期医療を考える」を出版している医師の宮本顕二・礼子夫妻の「今こそ考えよう 高齢者の終末期医療」。
終末期を迎える親を持つ人や、医療の道へ進む若者らに、是非読んでほしい本。

 

北海道の夕張では、財政再建中、病院が閉鎖されたことで、在宅医療は普及しました。
医療費は減ったものの、死亡者数は増加せず減少しました。
それは、延命治療を望まず、看取りの考え方が変わってきたことが原因だそうです。

 財政破綻で生まれた医療介護の「夕張モデル」とは | 医療・介護 大転換 | ダイヤモンド・オンライン

 

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 <「終活」の一環としての墓じまいおよび自分葬> 

「墓なし・坊主なし」の弔いをやってわかったこと | 山崎元のマルチスコープ | ダイヤモンド・オンライン

 

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