grandmasayuri.com(グランマさゆり)-サードエイジ-

~人生の後半もワクワク楽しく!~

「マネーワールド」第3弾!NHK「巨大格差その果てに」

こんにちは。
昨日NHKで
「マネーワールド」最終回がやってましたね。
「マネーワールド」第3弾!NHK「巨大格差その果てに」

 「マネーワールド」第3弾!NHK「巨大格差その果てに」

アメリカのとある経営者は、自分の報酬を犠牲にして、全社員の最低賃金を7万ドルに引き上げ、世界中から注目を受ける。この方針で、事業規模は2倍になった。
一方、世界では格差により、本来暮らしを豊にしてきたはずの資本主義が、大きく揺さぶられている。アメリカのある都市では7人に1人が困窮からテント生活を送る。
莫大な資産を持つ富裕層のトップ6人の資産と、下位36億人の資産が同じ、という統計データが発表された。富裕層の一人は、「アメリカはチャンスの国だ」と話す。
フランスのパリでは、格差是正を求め、大規模なデモが、起こっている。カナダでもデモが起き、国境を越えた解決を求めている。
今、資本主義が、問い直されている。新たな視点をもって、資本主義を見直すべきでは?
その危機は、避けられるのか?

 

1 格差と貧困

前述の、36億人の下位層の平均資産は、5万円という。一方、富裕層トップ6人の平均資産は、3兆円にのぼる。

格差は、日本でも広がっているが、アメリカの格差は著しい。シアトルは、全米有数の経済都市だ。今では、テントシティと言われ、急増するホームレスのため、市が認めたテントが街に並ぶ。
他方で、資産1000万ドル以上の人たちは、ミネアポリスでパーティーをしていた。資産22億ドルと言われるメディア王のスタンリー・ハバードは、「問題は、貧しい人が努力を怠っていることだ。彼らにはチャンスを与えることが大切だ」と自身がリスクをとってハバードブロードキャスティングを運営し、勝利を収めた経験を踏まえ、語る。彼は、政治家への献金にも力を入れる。見返りを求めたことはないが、政治家は暗黙に我々の意向を忖度してくれる、と話す。大統領選では、全体で政治家に17.5億ドルが献金される。資産850億ドルのコーク兄弟が主催する夕食会では、同じ思想を持った政治家家により献金するか否かが決定される。
マーティン・ギレンス教授によれば、過去の政策のほとんどが、一部の富裕層のために行われたものだという。
テネシー州ナッシュビルは、貧困でワーストクラスの街だ。ここで、今、医療保険の対立がある。低所得者28万人は、保険に入っていない。そこで、医療保険を設立しようと、住民の6割の支持を得たが、廃案となった。コーク兄弟が「公的保険は財政負担が大きすぎる。現実を見ないといけない」などと反対したからのようだ。その結果、ダニエルさんのように病気で働けず、お金もないため手術もできないなど苦しむ人が。
しかしながら、格差を否定できない面もある。「経済成長をすれば、低所得者も、その恩恵を受けるからだ。だからこそ、一部の大金持ちが活躍できたほうがいい。」と語る人も。
慶応大学の井手教授は、二極化していることが問題と話す。近年は、富裕層が、お金を溜め込み、低所得者に恩恵がないことも多いとか。日本は、母子家庭の貧困率が、先進国の中で、ワーストだとも。

「マネーワールド」第3弾!NHK「巨大格差その果てに」

2 格差の広がり

世界の200年の格差の変化を、見てみると、近年ジニ係数は、どんどん上がっています(格差が広がっている)。
なぜ、格差はここまで広がってしまったのでしょうか?
格差は、1980年代から広がり続けています。では、どのようにして格差が起きるのでしょうか?
隣の人が、裕福だと、自分も頑張ろうとする。しかし、資本家が利益を溜め込んでしまえば、労働者は苦しい生活をさせられる。そこで、ソ連などの社会主義国が誕生した。また資本主義国でも、資本家に高い納税をさせ、福祉の充実をするなど格差の是正が行われた。これらにより、一旦は格差は小さくなった。
ところが、1970年代に世界は低成長時代へ突入。政府は、法人税減税で企業活動を促進させる。経営者の報酬はUPした。その後、ソ連は崩壊。
近年、IT化、グローバル化、労働者の低賃金競争によって巨大格差となった。
このまま続くと、どーなるのか?
ロバート・ライシュは、「振り子が、振れすぎたのです。もちろん格差には、懸命に働くプラス面もあります。格差が危険な数値になっている、新たな時代だ。多くの労働者は、努力しても報われず諦めてしまうだろう」と語る。
ウルグアイのホセ・ムヒカ大統領は、「格差は、排他主義を助長し、社会の分断線を産んでいる。人々は社会やシステムに不安を抱くようになる。これが、ポピュリズムを招くのです。「アメリカ人のためのアメリカ」「ドイツ人のためのドイツ」と叫ぶ。これは、人々を不幸に導くでしょう」と語る。

3 新たな動機

民主党大会で、富裕層の一人、モリス・パールは格差是正に動いていた。彼は、最低賃金の引き上げと富裕層への増税を主眼に掲げたパトリオティック・ミリオネアズの代表だ。反対する議員もいるが、彼は精力的に活動する。
「格差縮小は、経済活動のエンジンになる!」と語るのは、グラビティ・ペイメンツ社のダン・プライスCEOだ。彼は、自分の報酬を1/10以下にカットする一方で、全社員の最低賃金を7万ドルに引き上げた。幹部やダンの兄は、退職や訴訟をするなどして反対した。しかし、これで会社の業績は2倍になった。パパになった人が11人、結婚した人が10人となるなど、思わぬ効果も生んでいる。
「政府や社会は、誰か特定の個人のためにあるのではなく、皆の利益のためにあるのです。」アダム・スミスは、資本主義とともに道徳感情論を説いていた。それは、相手の利益にも配慮した「共感」が、経済活動には不可欠、とするものだ。
来日したホセ・ムヒカ大統領は、若者らを対象にした講演会で、「人生すべてを市場経済に委ねてはいけない。お金に費やした時間で、皆さんはモノを買っているのです。かけがえのない人生を大切にして」と説いた。
ジェレミー・リフキンは、「2050年には、資本主義が経済を支配しているとは思えない。これからは、モノやサービスを分かち合う「共有型経済」だ。」と語る。先進地オランダでは、日用品の貸し借りサービスが充実している。4万人が登録。例えば、食事のおすそ分けサービスでは、25万食が提供された。

<過去記事> 

NHK「マネーワールド」第1弾!お金をめぐる世界の真実 - grandmasayuri.com

「マネーワールド」第2弾!NHK「国家vs超巨大企業」 - grandmasayuri.com

最近の日本でも起こっているポピュリズムが、格差からも来ていると初めて知った。政治家の政策立案には、政治不信と疑念が湧く。モリスやダンの試みには、本当に頭が下がる思いだ。モリスの活動が実を結ぶことを、心から願う。
ムヒカ大統領は、ただ質素なだけとこれまで思っていたが、著作を読んでみたいと思った。

 Highest Bidder.