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「FinTechの衝撃」城田真琴

こんにちは。

 最近よく耳にするワードが「FinTech」。なにかこれから金融業界も便利になりそうな。でも、これを誰かに説明するのは・・・。
「ブロックチェーン」というワードもビットコインに関連して耳にしますが、これを説明するのは、なおさら難しい。
今日は、そんなブームのさなかにある「FinTech」を解説してくれる本の紹介です。
城田真琴さんの書かれた「FinTechの衝撃」です。

「FinTechの衝撃」城田真琴

 

1 内容紹介

  • 金融機関は何をすべきか
  • 金融機関のライバルは、もはや他の金融機関ではなく、他業界からの参入者である。特に、最先端のテクノロジーに加え、使いやすいユーザーインターフェースで利用者を虜にする術に長けたテクノロジー企業だ。
  • 金融史上最大の創造的破壊が始まった。
  • ゴールドマン、JPモルガン、ウェルズ・ファーゴなど欧米の先進事例に学ぶ「育成」「提携」「出資」「買収」戦略
  • 「銀行の機能は必要だが、銀行員は必要か?」
  • 何十年もの間、変わることのなかったタクシー業界は「Uber」という破壊者の登場によって、あっという間に大きな変革の波に飲み込まれた。(銀行業界も)「次の10年で金融サービスセクターの支店と行員は最大で50%減少する。楽観的なシナリオでも20%減るだろう」バークレイズ銀行の前CEOアントニー・ジェンキンス
  • 「フィンテック」とは、「ファイナンス」と「テクノロジー」を組み合わせた造語であり、金融業務に技術を掛け合わせる事によって再定義された、もしくは新たに生まれた金融関連サービスを指す。
  • 従来フィンテック企業は、あくまでも金融機関をサポートする位置づけであった。しかし、現在のフィンテックブームを支えるスタートアップ企業の場合は「破壊者」と言う表現が使われるように、Uber同様、既存の金融機関のビジネスを破壊する者という位置づけにある。
  • 最近は、「競争から協働へ」という言葉が盛んに聞かれるようになってきている。

 「FinTechの衝撃」本 より

 

「FinTechの衝撃」城田真琴

2 感想

確かに、サラリーマンが夕方まで勤務しているのに、銀行が15時で閉まってしまうことには、多くの方が不便を感じているはずです。日本から海外への送金手数料が極めて高いことも、在日外国人をはじめ不満も多いことでしょう。特に、PCやスマホで何でも買ったり、学んだりしている世代には、こうした金融業界の商慣習などが理解できないと思われ、こうした世代をFinTech企業がターゲット層にしていることは、大いに理解できます。
日本では、まだまだある種のブームにすぎないFinTechが、世界を変えようとしているのは、まさしく衝撃でした。イギリスのバークレイズ銀行の前CEOアントニー・ジェンキンスは、テクノロジーを「止めようのない力」と表現する。日本でも、こうしたテクノロジーが普及すれば、銀行は24時間稼働し、海外への送金手数料は無料に、そして融資審査はシステムが、投資はロボアドバイザーが、という未来がやってきます。
一方で、支店が大幅に減ったら、行員はどこへ?と不安に思ってみたり。
クレカが十分に普及しておらず、預貯金文化の日本では、FinTechが立ち遅れているという現状も課題です。
作者の城田氏は、「2005年前後に話題となった「ウェブ2.0」という言葉は、今となっては口にする人はほとんどいないが、それはもはや当たり前のものになったことによる。「フィンテック」という言葉も数年後には消え、当たり前のように浸透しているかもしれない。」と締めくくる。
さて、作者の言うようにFinTechが浸透するか、答え合わせは10-20年後。協働する金融機関とスタートアップに期待したい。

 <過去記事>

「<インターネット>の次にくるもの」ケヴィン・ケリー - grandmasayuri.com

「FinTechの衝撃」城田真琴